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長寿の未来フォーラム ~フレイルと関係人口~|補剤としての漢方薬

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フォーラム概要

2023年3月5日、島根県松江市で、「長寿の未来フォーラム 〜フレイルと関係人口〜」が開催されました。
遠く離れていても、人は関わり合い、支え合うことができる…、高齢化が進む地域のなかで生まれた〝新たな人とのつながり方〞とされる「関係人口」。
健康長寿につながるフレイル予防を紹介しながら、関係人口の取り組みが進む島根県よりお届けします。

出演者

パネリスト

萩原 圭祐先生

大阪大学大学院 医学系研究科 先進融合医学共同研究講座 特任教授[常勤]、京都大学大学院 教育学研究科 特任教授[兼任]

田中 輝美さん

島根県立大学地域政策学部 准教授[関係人口論]、ローカルジャーナリスト

小笠原 啓太さん

ふるさと島根定住財団 地域活動支援課 主任

コーディネーター

三宅 民夫さん

フリーアナウンサー、立命館大学 衣笠総合研究機構 客員研究員

クリップ概要

フレイル(高齢者の虚弱)は要介護の前段階ですが、適切な対策を講じれば健康な状態に戻ることが可能とされています。
「漢方」は、効果が期待されている対策の一つ。萩原圭祐先生は「フレイルに漢方薬を処方する医師は増えており、効果を示すデータも出てきています」と話します。
漢方薬の中でもフレイルに適しているのは、「補剤」というカテゴリーの薬。自ら持っている回復力を引き出してくれる薬で、萩原先生は「西洋薬は座り込んでいる人を立ち上がらせようとするイメージですが、漢方薬は立ち上がろうとしている人に手を差し伸べるような役回りです」と説明します。
高齢者医療で使用されることが多い具体的な漢方薬として、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」の3つを挙げ、それぞれどのような体質や病態に処方されるのか解説しました。
さらに漢方独自の診断や治療方法も紹介。「漢方診療では患者さんをよく見てじっくり話を聞くなどコミュニケーションがとても大事。薬の効き目とコミュニケーションによる気力回復の相乗効果が期待できる。レジリエンスを引き出すのが漢方です」(萩原先生)(4:35)

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